大蛇丸は死亡した？復活の理由と現在まで徹底解説【BORUTO】

『NARUTO-ナルト-』において、圧倒的な不気味さと実力を兼ね備えた悪役として登場した大蛇丸。

物語の途中でサスケやイタチによって倒されたシーンが描かれましたが、「結局、大蛇丸は死亡したの？」「なぜ今は生きているの？」と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。

かつて木ノ葉隠れの里を壊滅寸前まで追い込んだ大罪人が、続編の『BORUTO-ボルト-』では「いいやつ」として登場していることに違和感を覚える声もあります。

この記事では、大蛇丸の「死亡」から「復活」に至る複雑な経緯を整理し、なぜ彼が許され、現在はどのような生活を送っているのかを徹底解説します。

不死を追い求めたマッドサイエンティストの数奇な運命を、ぜひ最後までご覧ください。

大蛇丸は死亡したのか？最終的な結末と現在

物語の中で何度も死の淵に立たされた大蛇丸ですが、最終的に彼は死亡したのでしょうか。

まずは、大蛇丸の現在の生死状況と、作中で「死んだ」と思われた決定的な場面について解説します。

結論：大蛇丸は完全には死亡していない（BORUTOで生存中）

結論から申し上げますと、大蛇丸は死亡していません。

『NARUTO-ナルト-』の最終回まで生き残り、その続編である『BORUTO-ボルト-』の時代でも元気に生活しています。

かつては「不老不死」を求めて禁術に手を染め、多くの犠牲を出した大蛇丸ですが、第四次忍界大戦を経て、その生存戦略は完成形に近づきました。

現在は木ノ葉隠れの里の監視下に置かれているものの、自身の研究所で研究を続けており、かつてのような敵対関係ではなくなっています。

作中で「死亡した」と思われたタイミングは計2回ある

大蛇丸が生存しているとはいえ、作中では読者が「これは死んだ」と確信するようなシーンが大きく分けて2回ありました。

1回目は、弟子のうちはサスケに反逆され、肉体を消滅させられた時です。

2回目は、うちはイタチとの戦いで、伝説の霊器によって封印された時です。

通常の忍であれば即死、あるいは再起不能となるダメージを受けていますが、そのたびに常識外れの方法で蘇ってきました。

まさに蛇のような執念深さと生命力を持っていると言えるでしょう。

アニメ・漫画で大蛇丸が「死ぬ」シーンは何話？

大蛇丸が倒されるシーンを振り返りたい方のために、該当するアニメの話数をご紹介します。

まず、サスケによって倒されるエピソードは、アニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』の**第113話「大蛇（ダイジャ）の瞳孔」から第114話「鷹の瞳」**あたりで描かれています。

次に、イタチによって封印され、完全に退場したと思われたエピソードは、**第138話「終焉」**付近です。

これらのエピソードは、大蛇丸という強大な存在があっけなく敗れ去る衝撃的な展開として、多くのファンの記憶に刻まれています。

大蛇丸の「死」から「復活」までの経緯を徹底解説

では、具体的に大蛇丸はどのようにして「死」を迎え、そこからどのようなロジックで「復活」を遂げたのでしょうか。

ここでは、その複雑なプロセスを順を追って解説します。

死因1：サスケによる反逆と吸収（不屍転生の失敗）

一つ目の「死」は、サスケの肉体を乗っ取ろうとした際の返り討ちです。

大蛇丸は自身の肉体の限界が近づいていたため、予てより狙っていたサスケを次の「器」にするべく、転生の儀式を行いました。

異空間でサスケの精神を飲み込もうとしましたが、サスケの写輪眼の瞳力に圧倒され、逆に大蛇丸の意識がサスケの中へと取り込まれてしまいます。

この時点では肉体は死亡したものの、精神はサスケの内側で生かされている状態で、サスケがチャクラを使うたびに虎視眈々と主導権を狙っていました。

死因2：イタチの須佐能乎・十拳剣による封印と白蛇の最後

二つ目の「死」は、サスケとイタチの兄弟対決の最中に訪れました。

イタチとの激闘でサスケのチャクラが尽きた隙を突き、大蛇丸は「八岐の術」を使って巨大な白蛇の姿でサスケの体から出現します。

しかし、これはイタチの想定内でした。

イタチは須佐能乎（スサノオ）だけが持つ霊剣「十拳剣（とつかのつるぎ）」を使用し、突き刺した相手を酔夢の幻術世界へ永久に封印する能力で大蛇丸を封印しました。

さらに、逃げようとした小さな白蛇も「天照（アマテラス）」の黒炎で焼き尽くされ、ここで大蛇丸は完全に消滅したかのように見えました。

復活：第四次忍界大戦でアンコの呪印から蘇った方法

完全に封印されたはずの大蛇丸ですが、第四次忍界大戦中にサスケの手によって復活を遂げます。

その復活方法は、**「みたらしアンコの呪印」と「薬師カブトの肉体の一部」**を利用したものでした。

大蛇丸は、自身のチャクラと意識を「呪印」という形でバックアップとして他者に刻み込んでいました。

サスケは「解邪法印（かいじゃほういん）」という術を使い、アンコの呪印の中に眠っていた大蛇丸の意識を、カブトの肉体を依り代として現世に実体化させたのです。

つまり、本体が封印されても、呪印さえ残っていればそこから復活できるという、恐るべき生存システムを確立していたことになります。

最後は味方に？歴代火影の穢土転生とサスケへの協力

復活した大蛇丸は、以前のようにサスケの体を奪おうとはしませんでした。

彼は、自分がなりたかった存在を模倣して失敗したカブトや、独自の道を歩もうとするサスケを見て心境の変化を起こしていました。

「サスケが出す答えを見てみたい」と考えた大蛇丸は、サスケの要望に応え、屍鬼封尽を解いて歴代の火影（初代から四代目）を穢土転生で復活させます。

この行動が、結果として第四次忍界大戦の戦局を大きく変え、忍連合軍の勝利に貢献することとなりました。

なぜ大蛇丸は許されたのか？重罪人が生き残った理由を考察

木ノ葉崩しで三代目火影を殺害し、数々の非道な人体実験を行ってきた大蛇丸。

普通なら極刑でもおかしくない彼が、なぜ戦後も生きることを許されているのでしょうか。

第四次忍界大戦での決定的功績（火影復活と五影救助）

最大の理由は、第四次忍界大戦における功績があまりにも大きかったことです。

もし大蛇丸が歴代火影を復活させていなければ、忍連合軍はうちはマダラや十尾の圧倒的な力に敗北していた可能性が高いでしょう。

また、瀕死の重傷を負った五影（綱手たち）の元へ駆けつけ、回復の手助けをしたことも事実です。

「毒を以て毒を制す」ではありませんが、彼の行動が世界を救う決定打の一つになったことは否定できません。

木ノ葉隠れの里における技術・知識の利用価値

大蛇丸が持つ科学技術や禁術に関する知識は、他の誰にも代えがたい価値があります。

戦後の急速な技術発展の中で、彼の知見は里にとっても有益なリソースとなり得ます。

実際に『BORUTO』の時代では、大蛇丸の研究が科学忍具の発展や、未知の脅威（大筒木一族など）への対抗策として機能している側面もあります。

里の上層部としては、彼を処刑して知識を失うよりも、監視下で管理しながら利用する方が合理的だと判断したのでしょう。

殺しても死なない？呪印によるバックアップと不老不死の厄介さ

現実的な問題として、「殺そうとしても完全に殺しきれない」という事情もあります。

前述の通り、大蛇丸は呪印がある限り、あるいは自身の細胞がどこかに残っている限り、復活する可能性があります。

下手に処刑して地下に潜伏されるよりも、里の監視が届く範囲で生かしておき、行動を制限する方が安全保障上のリスクが低いという判断も働いていると考えられます。

ダンゾウがヘイトを請け負ったから？読者視点での考察

これは読者視点での考察になりますが、作中には志村ダンゾウという「闇」を一手に引き受けたキャラクターが存在しました。

うちは一族の抹殺や人体実験など、木ノ葉の暗部の汚れ役はダンゾウが主導していた描写が多く、読者の憎悪（ヘイト）が彼に集中した傾向があります。

結果的に大蛇丸は「純粋な悪」や「マッドサイエンティスト」としてのキャラクター性が際立ち、最終的に世界を救う側に回ったことで、断罪の対象から外れやすくなったのかもしれません。

BORUTOでの大蛇丸は「いいやつ」？キャラ崩壊の真相

続編『BORUTO-ボルト-』に登場する大蛇丸は、かつての邪悪な雰囲気とは打って変わり、穏やかな一面を見せています。

「キャラ崩壊ではないか？」と言われるほどの変貌ぶりについて解説します。

現在はミツキの親！「保護者丸」と呼ばれる穏やかな生活

現在の大蛇丸は、自身が作り出した人造人間「ミツキ」の親として振る舞っています。

アニメではミツキの三者面談に出席するために木ノ葉隠れの里を訪れるなど、教育熱心な保護者としての姿が描かれ、ファンからは親しみを込めて「保護者丸」と呼ばれることもあります。

息子（のような存在）であるミツキが、ボルトたちと共に成長していく様子を温かく、時に厳しく見守る姿は、かつてのラスボスとは思えないほど丸くなっています。

性格が丸くなった理由はカブトとサスケの生き様を見たから？

なぜここまで性格が変わったのかというと、やはり「他者の生き様」を見た影響が大きいでしょう。

自分のコピーとして完璧を目指そうとして失敗したカブトを見て、「自分自身が風車を回す」ことへの執着が薄れました。

代わりに、サスケという「気まぐれな風」がどう吹くのかを見守ることに楽しみを見出したのです。

自らが世界の中心で破壊をもたらすのではなく、次世代が織りなす変化を観察する「観測者」としての立場に落ち着いたと言えます。

今の性別は男か女か？見た目が若返り続ける謎

『BORUTO』での大蛇丸は、以前よりも若々しい、中性的な美女のような外見をしています。

息子のミツキから「親ってことは、父ちゃんと母ちゃん、どっちなの？」と聞かれた際、大蛇丸は「そんなことはどっちでもいいことね」と答えています。

何度も肉体を乗り換えてきた彼にとって、肉体的な性別はもはや些末な問題なのでしょう。

不老不死の研究は完成の域に達しているようで、年老いることなく、常に若く美しい姿を保ち続けています。

ヤマト隊長による監視と現在の研究所での暮らし

自由な生活を送っているように見えますが、一応は監視下に置かれています。

監視役を務めているのは、かつて大蛇丸の実験体であり、木遁忍術を使えるヤマト隊長です。

ヤマトは大蛇丸のアジトのすぐ外で常に見張っていますが、二人の関係は険悪なものではなく、どこかコミカルなやり取りも見られます。

大蛇丸自身も監視されていることを受け入れつつ、アジト内で高度な研究に没頭する日々を送っています。

大蛇丸の死亡・復活に関するQ&A

最後に、大蛇丸の生死や感情に関するよくある疑問についてお答えします。

大蛇丸が今後ボルトで死亡する可能性はある？

現時点で、大蛇丸が死亡する可能性は極めて低いと考えられます。

彼は物理的な死を超越した存在に近く、物語上でも「過去の遺産」としてではなく、「現在進行形の観測者」としての役割を持っています。

強大な敵が現れた際の解説役や、科学的な解決策を提示するジョーカー的な立ち位置として、今後も生き残り続けるでしょう。

自来也や三代目火影・ヒルゼンへの想いは変化した？

かつては師である三代目火影・ヒルゼンを殺害し、親友であった自来也とも決別しました。

しかし、第四次忍界大戦で穢土転生させたヒルゼンと共闘した際には、どこか懐かしむような、あるいは認められたかった子供のような表情を見せる場面もありました。

また、綱手との会話の中で「人が変わる」ことについて語るなど、彼らへの情を完全に捨て去っていたわけではないことが示唆されています。

長い時を経て、彼なりの方法で過去の因縁を消化したのかもしれません。

まとめ：大蛇丸 死亡

• 大蛇丸は『NARUTO』および『BORUTO』を通じて完全には死亡していない。

• サスケに吸収された時と、イタチに封印された時の計2回、死んだと思われた。

• 第四次忍界大戦にて、アンコの呪印とカブトの肉体を利用して復活した。

• 復活後は歴代火影を穢土転生させ、忍連合軍の勝利に大きく貢献した。

• 戦後の生存が許された理由は、大戦での功績と科学技術の利用価値が高いため。

• また、呪印によるバックアップ機能があり、完全に殺害・排除するのが困難である。

• 『BORUTO』ではミツキの親として登場し、性格も穏やかになっている。

• 現在はヤマトの監視下にあるが、若返った姿で研究を続けている。

• 過去の恩師や仲間への複雑な感情も、時を経て変化している様子が見られる。

• 今後は物語の「観測者」として、長く生き続けると予想される。