【終末のワルキューレ】ハデスの死亡シーン解説！始皇帝との勝敗は？

アニメや漫画で絶大な人気を誇る『終末のワルキューレ』。

神々と人類の代表がタイマンで戦うという壮大なストーリーの中で、多くの魅力的なキャラクターが登場します。

その中でも、冥界の王として圧倒的な存在感を放つハデスは、多くのファンを魅了しました。

しかし、物語の展開上、ハデスは作中で死亡してしまいます。

この記事では、「終末のワルキューレでハデスがどのように死亡したのか」という疑問に焦点を当て、対戦相手である始皇帝との激闘の結末、勝敗の行方、そしてハデスというキャラクターの魅力について、詳しく解説していきます。

ハデスの最期を振り返りたい方、彼の強さや人物像をより深く知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

終末のワルキューレにおけるハデスの死亡シーンを解説

終末のワルキューレでハデスは始皇帝と激突

『終末のワルキューレ』において、冥界の王ハデスは、神対人類最終闘争「ラグナロク」の第7回戦で、人類代表の始皇帝と死闘を繰り広げます。

本来、ハデスはラグナロクの闘士として選出されていませんでした。

しかし、第6回戦で神側代表として出場予定だった釈迦が人類側につくという前代未聞の事態が発生します。

この予期せぬ裏切りに加え、第3回戦で実の弟である海洋神ポセイドンが人類代表の佐々木小次郎に敗れ、消滅したという報せがハデスのもとに届きます。

弟の仇を討つという強い思いと、神々の威信を守るという王としての責任感から、ハデスは自ら代理として第7回戦に出場することを決意しました。

彼の登場は、神々や観客に大きな衝撃と期待感を与えます。

対する人類代表は、中華を初めて統一した「始まりの王」こと始皇帝。

奇しくも「冥界の王」と「中華の王」という、王同士の頂上決戦が実現することになったのです。

この戦いは単なる神と人間の戦いではなく、互いの誇りと背負うものの全てを懸けた、王の意地がぶつかり合う壮絶な一戦となりました。

冥王ハデスの神器や技・能力を解説

冥界の王ハデスの強さは、その圧倒的な剛力と、それを最大限に活かす槍術にあります。

彼が振るう神器や繰り出す技は、一撃一撃が必殺の威力を秘めており、対戦相手を容赦なく追い詰めます。

ここでは、ハデスの戦闘スタイルを支える神器や能力、そして多彩な技について詳しく見ていきましょう。

神器「バイデント」と特殊能力「プルートイーコール」

ハデスが使用するメイン武器は、先端が二叉になった長槍「バイデント」です。

このバイデントは、弟ポセイドンの形見である三叉槍（トライデント）の穂先を融合させた特別な神器であり、兄弟の絆を象徴する武器とも言えます。

さらに、ハデスには「プルートイーコール」と呼ばれる特異な血液が流れており、これを神器に注ぎ込むことで、神器を自身の生命エネルギーと引き換えに強化する能力を持っています。

この能力は諸刃の剣であり、神器を強化すればするほど自身の命を削ることになるため、まさに命懸けの切り札と言えるでしょう。

ハデスの技一覧

ハデスが使用する技は、神話上の妻であるペルセポネの名を冠したものが多く、その威力は絶大です。

技名	特徴
冥府の鉄槌（ペルセポネ・カリコロン）	高く跳躍し、地上にいる敵目掛けて槍を突き出す技。直撃を避けても、発生する爆発的な風圧でダメージを与える。
嵐を破壊せし者（ペルセポネ・ロア）	竜巻のような螺旋状の風圧を纏った、強力な刺突攻撃。シンプルな動きながら、凄まじい貫通力を誇る。
大地を砕きし者（ペルセポネ・ティターン）	槍を大きく振りかぶり、柄を滑らせながら叩きつける豪快な技。相手の防御や受け流しを力で粉砕する。
豊穣の角（マルコピア）	相手が槍攻撃を防御した勢いを利用して放つ、カウンターの飛び膝蹴り。ガードの上からでも相手を吹き飛ばす威力を持つ。
血が導きし曙光（イーコール・エーオース）	後述の「イコールデスモス」状態で放つ必殺の突き。始皇帝の神器を半壊させ、致命傷を与えた最大奥義。

これらの技を駆使し、ハデスは王の名にふさわしい圧倒的な戦闘力を見せつけます。

始皇帝に追い詰められデスモスで猛攻

戦いの序盤、ハデスは持ち前の剛力と槍術で始皇帝を圧倒しているかのように見えました。

しかし、始皇帝が持つ特殊な武術「蚩尤（しゆう）」の前に、次第に苦戦を強いられます。

特に、相手の気の流れの要（星）を見抜き、そこに空気の塊をぶつけて動きを乱す「蚩尤弩式 波流亀（はりゅうき）」は、ハデスの強力な攻撃をことごとく逸らし、逆にカウンターを受ける原因となりました。

自身の攻撃が全く通用しないという屈辱的な状況に、冥界の王は追い詰められます。

そこでハデスは、常人では考えつかない、あまりにも悲壮な覚悟を決めました。

彼は、始皇帝の「波流亀」を攻略するため、自らの神器バイデントで自身の胸を深く切り裂きます。

そして、噴き出す大量の血液「プルートイーコール」をバイデントに浴びせかけたのです。

これは、自らの血飛沫によって、目に見えない気の流れを可視化し、攻撃の軌道を読んで対処するという捨て身の策でした。

さらに、大量の生命エネルギーを吸ったバイデントは、その形状を禍々しい巨大な一刃の槍へと変化させます。

これこそが、ハデスの命を懸けた最終形態「イコールデスモス（宿命の四血槍）」です。

神器を極限まで強化したハデスは、形勢を逆転させるべく、始皇帝に対して凄まじい猛攻を開始しました。

その一撃は始皇帝の防御を打ち破り、肩を抉るほどの致命傷を与えることに成功します。

終末のワルキューレにおけるハデスの勝敗の行方

最終形態「イコールデスモス」によって始皇帝に致命傷を与え、勝利を手中に収めたかに見えたハデス。

しかし、「始まりの王」は決して諦めませんでした。

左肩を失い、得意の受け流しが使えなくなった始皇帝は、絶体絶命の状況で新たな覚悟を決めます。

彼は、防御の要であった神器「神羅鎧袖」を、攻撃に特化した剣「神羅鎧袖欠改 始皇勾践剣（しんらがいしゅうかい しこうこうせんけん）」へと変化させたのです。

これは、防御を捨て、残された全てを次の一撃に懸けるという決死の選択でした。

互いに満身創痍の中、両者は最後の攻撃を繰り出します。

ハデスの必殺の突き「血が導きし曙光」と、始皇帝の渾身の斬撃が激しく衝突。

力の衝突ではハデスが勝り、始皇帝の剣は砕かれ、左腕ごと吹き飛ばされてしまいます。

誰もがハデスの勝利を確信したその瞬間、始皇帝は最後の力を振り絞り、ハデスの神器「イコールデスモス」そのものに「波流亀」を放っていました。

神器自体の気の流れを乱されたデスモスは、その力を維持できずに崩壊。

ついに最強の矛を失ったハデスは、がら空きになった胴体を始皇帝の剣に深く貫かれます。

最期の瞬間、ハデスは憎しみや悔しさを見せることなく、自分を打ち破った始皇帝を「それでこそ王だ」と静かに認めました。

そして、天界で戦いを見守る弟たちに「不甲斐ない兄を許せ」と心の中で詫びながら、光の粒子となって消滅していったのです。

ラグナロク第7回戦、ハデス対始皇帝の勝敗は、壮絶な死闘の末、人類代表・始皇帝の勝利で幕を閉じました。

終末のワルキューレのハデスは死亡したが魅力は多い

神が最も信頼する神・ハデスのプロフィール

ハデスは始皇帝に敗れ死亡してしまいましたが、そのキャラクターとしての魅力は計り知れません。

彼は単なる冥界の王ではなく、神々の世界で「神が最も信頼する神」として、絶大な尊敬を集める存在です。

その理由は、過去に起きた天界最大の危機「ギガントマキア」での英雄的な活躍にあります。

ギガントマキアとは、巨人族がギリシャ神界に攻め込んできた大戦争のことです。

この戦争の最中、さらに冥界の最深部「タルタロス」からティターン神族が脱獄し、ギリシャ神界を挟撃しようとする危機が訪れました。

この絶望的な状況で、ハデスは誰にも告げることなく、たった一人で冥界に戻り、ティターン神族の軍勢を食い止めたのです。

弟たちが戦う背後を、兄として守り抜いたこの功績により、彼は神々から絶対的な信頼を勝ち取りました。

以下に、ハデスの基本的なプロフィールをまとめます。

項目	詳細
名前	ハデス
称号	冥界の王、神が最も信頼する神
神格	ギリシャ神話
兄弟	ゼウス、ポセイドン、アダマスの長兄
初登場	漫画13巻50話
ラグナロク	第7回戦 神側代表
声優	置鮎龍太郎
特徴	顔の左半面と左腕の月桂樹の刺青、兄弟への深い愛情

このように、ハデスは圧倒的な強さとカリスマ性、そして深い信頼を兼ね備えた、ギリシャ神界の偉大な王なのです。

兄弟への愛が深いハデスの人物像

ハデスの最大の魅力は、その人物像の根幹にある「兄弟への深い愛情」です。

冥界の王という恐ろしい肩書や、戦いの中で見せる冷徹な表情とは裏腹に、彼の行動原理は常に弟たちを想う優しさに満ちています。

例えば、ラグナロクへの出場を決意した直接の動機は、弟ポセイドンの仇討ちでした。

神に仲間は不要と孤高を貫いたポセイドンですが、ハデスだけは兄として尊敬しており、ハデスもまたそんな弟の生き様を「王」として認めていました。

だからこそ、その死に誰よりも悲しみ、自ら戦場に立つことを選んだのです。

また、次兄アダマスが過去にゼウスへの謀反を企て、ポセイドンに殺された際にも、ハデスは秘密裏に動いていました。

彼は魔術の心得があるベルゼブブに依頼してアダマスを蘇生させ、「アダマンティン」という新たな名と冥界での居場所を与えています。

たとえ過ちを犯した弟であっても見捨てることなく、救いの手を差し伸べる面倒見の良さも、彼の大きな魅力です。

末弟であるゼウスに対しても、その実力を認め、神々の頂点に立つ者として常に気にかけていました。

ギガントマキアでの戦いも、突き詰めれば「ゼウスが治める世界と弟たちの背中を護るため」という、兄としての愛情からくる行動でした。

このように、ハデスは曲者揃いの弟たちをまとめ上げ、誰よりも深く愛した、理想的な長兄だったと言えるでしょう。

終末のワルキューレのハデスと妻ペルセポネの関係

『終末のワルキューレ』の作中において、ギリシャ神話におけるハデスの妻、ペルセポネは直接の登場シーンがありません。

回想シーンなどにも姿を見せることはなく、二人の関係性が具体的に描かれることはありませんでした。

しかし、彼女の存在は、ハデスの技名を通して強く示唆されています。

前述の通り、ハデスの必殺技には「冥府の鉄槌（ペルセポネ・カリコロン）」や「嵐を破壊せし者（ペルセポネ・ロア）」といったように、ペルセポネの名が冠されています。

最強の切り札に妻の名を冠するということは、ハデスが彼女を深く愛し、敬意を払っていることの何よりの証拠と言えるでしょう。

戦いの場にその名を轟かせることで、常に妻の存在を胸に刻んでいたのかもしれません。

原作では登場しなかったため、ファンの間では「回想だけでも見たかった」「アニメのオリジナルシーンで登場してほしかった」という声も多く聞かれます。

神話では、ハデスがペルセポネを無理やり冥界に連れ去ったとされていますが、その後の二人は深い愛情で結ばれたとも言われています。

作中で描かれなかったからこそ、読者の想像力を掻き立てる、ロマンチックな関係性がそこにはあったのかもしれません。

アニメで終末のワルキューレのハデスの声優は？

アニメ『終末のワルキューレⅡ』で、冥王ハデスの声を担当されたのは、ベテラン声優の置鮎龍太郎さんです。

置鮎龍太郎さんは、これまで数多くの人気キャラクターを演じてきた実力派の声優として知られています。

代表作には、『地獄先生ぬ～べ～』の鵺野鳴介役、『テニスの王子様』の手塚国光役、『BLEACH』の朽木白哉役などがあり、その名を挙げればきりがありません。

置鮎さんの持つ、威厳と気品に満ちた深みのある低音ボイスは、冥界の絶対王としてのハデスのカリスマ性を見事に表現しています。

それだけでなく、弟たちに見せる優しさや、戦いの中で見せる悲壮な覚悟など、キャラクターの複雑な内面を繊細な演技で表現し、ハデスの魅力をさらに引き立てました。

アニメを視聴したファンからは、「ハデスの声が置鮎さんで本当に良かった」「イメージにぴったりすぎる」「声を聞いただけで王の威厳が伝わってくる」といった絶賛の声が数多く上がっています。

キャラクターのビジュアルや設定だけでなく、声優の名演によって、ハデスというキャラクターはより一層深みと魅力を増したと言えるでしょう。

まとめ：終末のワルキューレにおけるハデスの死亡と魅力

• ハデスはラグナロク第7回戦で始皇帝に敗れ死亡する
• 弟ポセイドンの仇討ちと神々の威信のため、代理で出場した
• 武器は神器「バイデント」で、剛の一撃を信条とする
• 自らの血で神器を強化する「イコールデスモス」という最終形態を持つ
• 始皇帝の剣にデスモスを破壊され、最期は胴体を貫かれて消滅した
• 死の間際、自分を打ち破った始皇帝を「王」として認める潔さを見せた
• 冥界の王であり、「神が最も信頼する神」と称される偉大な存在である
• 過去のギガントマキアでティターン神族を単身で食い止めた最大の功労者である
• 冷徹な見た目とは裏腹に、弟たちを深く愛する心優しき長兄としての一面を持つ
• アニメ版の声優は、威厳と気品のある声が魅力の置鮎龍太郎氏が担当している