ワンピースのスリラーバーク編で突如現れたバーソロミュー・くま。
その圧倒的な強さと謎に満ちた行動は、多くの読者に衝撃を与えました。
「なぜ、くまはスリラーバークに来たのか?」「ルフィたちを殺すつもりだったのか?」など、彼の真の目的について疑問に思った方も多いでしょう。
この記事では、スリラーバークにおけるくまの行動の目的、ゾロとの壮絶なやり取り、そして後の物語で明らかになった感動的な伏線まで、全ての謎を徹底的に解説します。
最新の過去編(エッグヘッド編)で明かされた事実を踏まえることで、当時の絶望的な戦いが、実は未来への希望を繋ぐための試練だったことが見えてきます。
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謎多きバーソロミュー・くま、スリラーバークでの行動の真実とは?
スリラーバーク編のくまは敵?味方?全ての疑問に答えます
結論から言うと、スリラーバーク編に登場した時点のくまは、麦わらの一味にとって「敵」として立ちはだかりましたが、その行動の根底には彼らを守ろうとする「味方」としての意図が隠されていました。
当時は政府の命令に従う王下七武海として、一味を殲滅寸前まで追い込むなど、その行動は敵そのものでした。
しかし、物語が進むにつれて彼が革命軍の幹部であることが判明し、シャボンディ諸島での行動などから、彼の真意が別のところにあったことが示唆されていきます。
過去編(エッグヘッド編)で明らかになった事実で評価が一変
近年のエッグヘッド編で描かれたくまの過去によって、スリラーバークでの彼の行動の評価は180度変わりました。
くまがバッカニア族という特殊な種族の生き残りであり、天竜人の奴隷として過酷な人生を歩んできたこと、そして最愛の娘ジュエリー・ボニーを救うために全てを犠牲にしてきたことが明らかになったのです。
彼の行動原理は常に「誰かを救いたい」という自己犠牲の精神に基づいており、スリラーバークでの行動も、未来を担うルフィたちを見極めるための、彼なりの悲しい選択だったことがわかります。
【なぜ来た?】くまがスリラーバークに現れた本当の目的を徹底考察
表向きの目的:政府からの「モリアへの伝達」と「一味の抹殺」命令
くまがスリラーバークを訪れた表向きの理由は、世界政府からの二つの命令を遂行するためでした。
一つ目は、クロコダイルの後任として新たに王下七武海に加入した”黒ひげ”マーシャル・D・ティーチについて、同じ七武海であるゲッコー・モリアに報告することです。
そして二つ目は、モリアが麦わらの一味に敗れたことを受け、その事実を揉み消すために「ルフィを含む、その場にいる者全員を抹殺せよ」という追加の特命でした。
真の目的:ドラゴンの息子ルフィと仲間の実力・覚悟を試すためだった?
しかし、彼の真の目的は別にあったと考えられています。
革命軍の幹部であるくまは、リーダーであるドラゴンの息子、モンキー・D・ルフィが率いる一味が、これから待ち受ける過酷な「新世界」の海を生き抜く力と覚悟を持っているのかを、その目で見極めるために来たのではないでしょうか。
政府の命令は、ルフィたちと接触するための絶好の口実だったのです。
ルフィを殺す気はあったのか?攻撃の意図を分析
結論として、くまにルフィを本気で殺す気はなかったと考えられます。
もし本当に抹殺が目的であれば、「熊の衝撃(ウルススショック)」のような大技で一掃するのではなく、もっと確実な方法でルフィの首を狙っていたはずです。
彼の攻撃は、あくまで一味の力量や仲間同士の絆を試すための「腕試し」であり、その提案や行動の節々には、彼らを見逃すための隙が意図的に作られていました。
ゾロに瀕死のダメージを与えた理由はなぜ?見逃すための口実作りか
くまがゾロに瀕死のダメージを与えたのは、世界政府に対して「任務を遂行しようとしたが、麦わらの一味の頑強な抵抗にあい、多大な損害を与えたものの、惜しくも逃げられた」という報告をするための口実作りだった可能性が非常に高いです。
ただ見逃しただけでは政府に疑われてしまいます。
そのため、船長を守るために命を懸けるゾロの覚悟を認めつつ、その事実を利用して任務失敗の言い訳を用意したと考えられます。
スリラーバークでのくまの行動|ゾロの名シーンまでの流れを解説
登場からペローナを消し去るまでの圧倒的な強さ
ゲッコー・モリアとの激闘を終え、疲弊しきった麦わらの一味の前に、バーソロミュー・くまは突如として現れます。
その巨体と無機質な雰囲気は、場に絶望的な緊張感をもたらしました。
モリアの部下であるペローナが「ホロホロの実」の能力で攻撃を仕掛けますが、くまは「旅行するならどこに行きたい?」と一言問いかけ、ニキュニキュの実の能力で彼女を一瞬にしてどこかへ弾き飛ばしてしまいます。
この行動は、くまの計り知れない実力と能力の異質さを読者に強く印象付けました。
「おれの命一つで!!!」ゾロがルフィの身代わりを志願した名場面
くまは、政府の命令としてルフィの首を要求します。
しかし、一味の全員がそれを拒否。
くまが「熊の衝撃(ウルススショック)」で一味を壊滅状態に追い込む中、ただ一人立ち上がったのがロロノア・ゾロでした。
彼は自らの野心である「世界一の大剣豪」になる夢よりも船長ルフィの命を優先し、「おれの命一つで!!勘弁して貰いてぇ!!!」と頭を下げ、ルフィの身代わりになることを申し出ます。
このゾロの覚悟は、くまだけでなく、多くの読者の心を打ちました。
ルフィの全ダメージをゾロが引き受ける壮絶な結末
ゾロの申し出に対し、くまは一つの条件を出します。
それは、ニキュニキュの実の能力でルフィの体から弾き出した「モリアとの戦いで蓄積された全てのダメージ(痛みと疲労)」を、ゾロが代わりに全て引き受けるというものでした。
ゴム人間のルフィが受けたダメージは想像を絶するものであり、常人であれば間違いなく死に至る苦痛です。
しかしゾロは臆することなく、その全てのダメージを自らの身に受け入れました。
「いい仲間を持ってる」くまが残した意味深な言葉の真相
ゾロが全てのダメージを引き受けた後、くまはその場を静かに立ち去ります。
その際に「いい仲間を持ってる。さすがあんたの息子だな……ドラゴン」と呟きました。
この言葉こそが、彼がスリラーバークに来た真の目的が「ドラゴンの息子とその仲間たちの器の確認」であったことを証明しています。
船長のために命を懸ける仲間たちの姿を見て、くまはルフィたちが未来を託すに値する存在だと確信したのです。
アニメ・漫画でくまの活躍を見るには?登場話数を紹介
アニメでゾロvsくまが見られるのは第377話
アニメでこのスリラーバーク編のクライマックス、ゾロとくまの壮絶なやり取りが描かれるのは、第377話「仲間の痛みは我が痛み ゾロ決死の戦い」です。
原作の緊張感とゾロの覚悟が、声優陣の迫真の演技とアニメーションならではの演出で、より一層引き立てられています。
「なにも!!!な゛かった…!!!!」というゾロの名台詞は必見です。
漫画(コミックス)で読めるのは何巻?【49巻・第483話~】
漫画(コミックス)では、49巻の第483話「終わりの始まり」でくまが本格的に登場し、続く第484話「ぷに」、そして第485話「麦わらの一味・海賊狩りのゾロ」にかけて、この一連の出来事が描かれています。
原作ならではのコマ割りや迫力ある描写で、息をのむ展開をじっくりと味わうことができます。
過去編で意味が変わる!スリラーバークでの伏線と感動の再解釈
「旅行するならどこに行きたい?」娘ボニーとの思い出が込められた悲しいセリフ
スリラーバークでペローナに放った「旅行するならどこに行きたい?」というセリフ。
当時は不気味な問いかけにしか聞こえませんでしたが、過去編でその真意が明らかになりました。
これは、難病「青玉鱗」を患い、外の世界に出られない娘ボニーとの「病気が治ったら一緒に行きたい場所を探しておく」という約束に由来する、愛情のこもった言葉だったのです。
彼は飛ばす相手に行き先を聞くことで、娘との約束を果たそうとしていたのかもしれません。
シャボンディ諸島で一味を逃がす行動への布石だった
スリラーバークでルフィたちの実力と絆を認めたくまの判断は、後のシャボンディ諸島での行動に直接繋がります。
海軍大将・黄猿によって一味が壊滅寸前に追い込まれた際、再び現れたくまは、一味を世界各地に弾き飛ばしました。
これは一見、一味をバラバラにした非情な行為に見えますが、実際は海軍から逃し、それぞれが「新世界」で戦うための力をつける修行の場へ送るための、苦渋の決断だったのです。
スリラーバークでの出来事がなければ、この救済はなかったでしょう。
くまはルフィが「ニカ」だといつ知ったのか?
くまがルフィの食べた悪魔の実が、かつて父から聞かされた解放の戦士「太陽の神ニカ」のモデルであったことをいつ知ったのか、正確な時期は明かされていません。
しかし、スリラーバークの時点ではまだ知らず、その後にDr.ベガパンクの研究に協力する中で知った可能性が高いと考察されています。
もし彼がルフィを「ニカ」だと認識していたなら、シャボンディ諸島で文字通り全てを懸けてルフィたちを守った行動にも、より深い納得がいきます。
バーソロミュー・くまの基本情報をおさらい
くまの正体と壮絶な経歴(革命軍幹部・国王・奴隷)
バーソロミュー・くまは、その生涯を通して非常に数奇で悲劇的な運命を辿った人物です。
肩書き・立場 | 概要 |
---|---|
バッカニア族 | 巨人族の血を引くとされる強靭な種族。世界政府から迫害されていた。 |
天竜人の奴隷 | 幼少期に一族の血が原因で両親と共に奴隷にされる。 |
革命軍の幹部 | ゴッドバレー事件で脱走後、モンキー・D・ドラゴンらと出会い、革命軍の幹部となる。 |
ソルベ王国国王 | 故郷の悪政を正し、国民から推されて国王となるも、「暴君」の汚名を着せられる。 |
王下七武海 | 娘ボニーの病の治療を条件に、政府側の海賊である王下七武海に加盟。 |
人間兵器PX-0 | Dr.ベガパンクにより改造され、最終的に自我を失う人間兵器パシフィスタとなる。 |
悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力とパシフィスタとしての強さ
くまは超人(パラミシア)系悪魔の実「ニキュニキュの実」の能力者です。
掌にある肉球であらゆるものを弾き飛ばすことができ、その対象は人間や物体だけでなく、大気(衝撃波)、さらには「痛み」や「疲労」といった概念的なものにまで及びます。
この強力な能力に加え、Dr.ベガパンクによるサイボーグ改造(パシフィスタ化)によって、口からのレーザー発射能力や鋼鉄以上の硬度を持つ肉体を獲得し、攻防ともに隙のない戦闘力を誇ります。
担当声優は堀秀行さん|代表作も紹介
バーソロミュー・くまの声を担当しているのは、ベテラン声優の堀秀行さんです。
その深みのある低い声は、くまの威圧感と内に秘めた悲しみを完璧に表現しています。
堀秀行さんの代表作には、『聖闘士星矢』のフェニックス一輝役、『魁!!男塾』の剣桃太郎役、『機動武闘伝Gガンダム』のシュバルツ・ブルーダー役など、数多くの人気キャラクターがあります。
まとめ:スリラーバークのくまの行動の真意を理解する
- スリラーバークのくまは当初、圧倒的な敵として麦わらの一味の前に登場した
- 表向きの目的は世界政府の命令によるモリアへの伝達と一味の抹殺であった
- 真の目的は革命軍の同志ドラゴンの息子ルフィと、その仲間たちの器を見極めることであった
- くまにルフィを殺す気はなく、ゾロにダメージを与えたのは政府への報告のための口実作りと考えられる
- 船長を守るため、ゾロがルフィの全ダメージを代わりに引き受けるというワンピース屈指の名シーンが生まれた
- アニメでは第377話、漫画ではコミックス49巻から、くまとの一連の戦いを見ることができる
- くまの「旅行するならどこに行きたい?」というセリフは、病気の娘ボニーとの悲しい約束に由来する
- 後の過去編によって、彼の全ての行動が自己犠牲と他者への深い愛情に基づいていたことが明らかになった
- スリラーバークでの試練があったからこそ、シャボンディ諸島で一味を救うという判断に繋がった
- くまの行動の真意を知ることで、スリラーバーク編、ひいてはワンピース全体の物語がより感動的に感じられる
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