ダンダダンに登場するゴモラ(バモラ)の正体と元ネタを徹底解説

『ダンダダン』は、オカルトとSFが融合した独特の世界観で多くのファンを魅了している人気漫画です。

個性豊かなキャラクターが次々と登場しますが、中でも多くの謎と魅力を秘めているのが、怪獣スーツをまとった宇宙人の少女「バモラ」です。

検索窓に「ダンダダン ゴモラ」と入力して、彼女の正体や活躍について調べている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、バモラの正体、オカルンとの関係、そして「ゴモラ」と呼ばれる理由やウルトラマンオマージュといった元ネタの背景について、インプットした情報を基に徹底的に解説していきます。

かわいい見た目の裏に隠された壮絶な過去や、読者を騒然とさせた死亡説の真相にも迫りますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

『ダンダダン』のゴモラ(バモラ)の正体とプロフィール

バモラの名前はゴモラが元ネタ?

バモラの名前と彼女が着用する怪獣スーツのデザインは、日本の特撮番組『ウルトラマン』に登場する「古代怪獣ゴモラ」が元ネタであると考えられています。

その理由は、いくつか明確な共通点から推測できます。

まず、怪獣スーツのデザイン、特に頭部の大きな三日月状の角は、ゴモラの最も象徴的な特徴と酷似しています。

また、「バモラ」という名前自体が「ゴモラ」の響きに非常に近く、意図的に寄せている可能性が高いでしょう。

作者である龍幸伸先生が特撮作品、特にウルトラマンシリーズへの深い造詣とリスペクトを持っていることは、作中の様々なオマージュからも明らかです。

そのため、ゴモラをモデルにしたキャラクターを登場させるのは、ごく自然な流れと言えます。

ちなみに、元ネタの候補はゴモラだけではありません。

他の説も併せて見ていきましょう。

元ネタ候補関連作品共通点・理由
古代怪獣ゴモラウルトラマンスーツ頭部の角のデザイン、名前の響きが酷似。最も有力な説。
どくろ怪獣レッドキングウルトラマンスーツの胴体部分の鱗のようなデザインが、レッドキングの体表に似ているという指摘がある。
弾力怪獣バモラ電光超人グリッドマン同じ「バモラ」という名前の怪獣。ワープで転移してくる点も共通している。
Vamola!(バモラ)獣電戦隊キョウリュウジャーポルトガル語で「行くぜ!」を意味する掛け声。作品の勢いやキャラクター性を表している可能性。

このように、複数の特撮作品からインスピレーションを受けて、魅力的なキャラクター「バモラ」が創造されたと考えられます。

単なる模倣ではなく、様々な要素を組み合わせることで、オリジナリティあふれる存在として確立されているのです。

怪獣スーツとのギャップがかわいいと人気!

バモラが読者から絶大な支持を集める最大の理由は、その強烈なギャップにあります。

50m級にまで巨大化するパワフルな怪獣スーツと、その中から現れる小柄で天然な美少女という二面性が、「かわいい」と多くのファンの心を掴んで離しません。

その人気は、2024年に開催された公式キャラクター人気投票で、11,464票を集めて第8位にランクインしたことからも証明されています。

主要キャラクターがひしめく中でのこの順位は、彼女の魅力がいかに多くの読者に響いているかを示しているでしょう。

バモラの「かわいい」ポイントは多岐にわたります。

特徴的なビジュアルと健気な言動

金髪のショートヘアに、感情に合わせて動くピンク色の触角というビジュアルは、一度見たら忘れられません。

初登場時は地球の言葉を話せず、「タコヤキ」「ッテミホイ」といった片言で一生懸命にコミュニケーションをとろうとする姿は、非常に健気で庇護欲をかき立てられます。

地球の常識を知らない天然な行動

故郷の星とは文化が全く違うため、地球の常識からズレた行動をとることが多々あります。

後述するオカルンへの突然の求婚やキスもその一つで、悪気なく突拍子もない行動に出て周囲を驚かせる天然さが、コミカルな笑いと愛らしさを生み出しています。

シュールな変身姿

怪獣スーツは変身能力を持っており、モモの制服をコピーして学校に通う場面があります。

しかし、なぜか頭部だけは怪獣スーツのフードのような形で残っており、そのシュールな出で立ちは、読者に強烈なインパクトと笑いを提供しました。

当初は敵として登場した彼女ですが、物語が進むにつれてその孤独な過去や純粋な心が明らかになります。

強さの裏に隠された脆さや悲しみを知った読者は、彼女を単なるキャラクターとしてではなく、感情移入し「守ってあげたい」と思える存在として見るようになったのです。

この敵から仲間へと変わる過程で描かれる人間(宇宙人)的な魅力こそが、バモラを不動の人気キャラクターへと押し上げた最大の要因と言えるでしょう。

オカルンに求婚?二人の関係性

バモラと主人公オカルンの関係は、彼女の突然の求婚から始まりました。

これは、育ての親であるバンガから託された「強い男と結婚して子孫を残し、シュメールの血を繋げ」という言葉を、バモラが純粋に実行しようとした結果の行動です。

彼女にとって、この求婚は恋愛感情からくるものではなく、種族存続という重大な使命を果たすためのものでした。

団地での戦いでオカルンに蹴り飛ばされたことで、バモラは「自分を倒したオカルン=強い男」と誤解してしまいます。

そのため、彼が目覚めるや否や、いきなりキスをして結婚を迫りました。

この突飛な行動の背景には、バモラが性的な知識を全く持っていなかったという事情があります。

地球でカップルがキスをしているのを見て、「あれをすれば子供ができるのだろう」と単純に解釈してしまったのです。

物語の序盤では、バモラの一方的なアプローチにオカルンが困惑し、それを見たヒロインのモモが嫉妬するという、コミカルな三角関係のような構図が描かれました。

しかし、共に戦い、生活する中で、バモラの壮絶な過去や行動の真意が仲間たちに理解されていきます。

オカルンも、彼女が背負う運命の重さを知り、恋愛対象としてではなく、守るべき大切な「仲間」として認識するようになりました。

現在では、オカルンの想いがモモに向いていることもあり、バモラが彼に求婚するような描写は見られません。

二人の間には、恋愛とは異なる、共に死線を乗り越えてきた戦友としての強い信頼と絆が確かに存在しているのです。

バモラが登場するのは漫画何話から?

物語の中盤から登場し、物語に新たな風を吹き込んだバモラ。

彼女が初めてその姿を現すのは、単行本8巻に収録されている第64話です。

当初は「団地に浮かぶ金の玉」という都市伝説の正体として、光学迷彩で透明化した怪獣スーツの姿で登場しました。

この時はまだ正体不明の脅威として描かれ、オカルンやモモと激しい戦闘を繰り広げます。

その後、スーツの中から本体である少女の姿が現れ、物語は大きく動き出します。

読者が彼女のキャラクター性に深く引き込まれることになる重要なエピソード、つまり彼女の正体や悲しい過去が詳細に明かされるのは、単行本12巻から13巻にかけての展開です。

具体的には第101話から第106話が、彼女の過去編にあたります。

バモラの活躍や背景を時系列で追いたい方は、以下の表を参考にしてください。

内容単行本収録話数
初登場(怪獣スーツ)8巻第64話〜
巨大化して本格戦闘8巻第66話
瀕死の重傷を負う12巻第100話
過去と正体が判明12巻〜13巻第101話〜第106話
育ての親の生存判明14巻第120話

2024年10月から放送が開始されたアニメ版については、第1期の放送範囲ではバモラの登場まで描かれない可能性が高いです。

彼女の活躍を映像で見られるのは、アニメ第2期以降の制作が決定した場合になるでしょう。

原作のこのエピソードは非常に人気が高いため、アニメ化を心待ちにしているファンも少なくありません。

『ダンダダン』のゴモラ(バモラ)の噂と元ネタの真相

バモラは死亡した?瀕死からの復活

結論から言うと、バモラは死亡していません。

しかし、物語の中で一度、死亡したと誰もが思うほどの致命傷を負い、読者の間に衝撃が走ったのは事実です。

この緊迫した出来事が描かれたのは、単行本12巻の第100話。

故郷を滅ぼした宿敵である宇宙人集団「深淵の者(クル)」との戦闘中の出来事でした。

敵の一人であるハスターに捕らえられたバモラは、命綱である怪獣スーツを強制的に引き剥がされ、完全に無防備な生身の状態になってしまいます。

そして、抵抗する術もなく腹部を貫かれるという、致命的な一撃を受けてしまいました。

シュメール人であるバモラの身体は人間と同程度、あるいはそれ以上に脆く、その一撃で彼女は完全に動きを止め、生命反応が途絶えたかのような状態に陥りました。

仲間のモモが絶望する表情も相まって、このシーンは多くの読者に「バモラは死んでしまった」と確信させるのに十分な、あまりにも衝撃的な描写でした。

しかし、物語はそこで終わりませんでした。

仲間たちの諦めない心が、奇跡を呼び起こします。

まず、モモが自身の念動能力を振り絞り、出血を抑えるための必死の止血を試みます。

そして、その場にいたセルポ星人(セルポ6郎)が、万が一のために隠し持っていた極めて貴重な治癒エネルギー(救命アンプル)を使用。

この二つの要因が重なり、バモラは奇跡的に一命を取り留めることに成功したのです。

この一連の出来事は、バモラがモモたちにとってどれほどかけがえのない存在であるかを浮き彫りにし、仲間たちの絆をより一層強固なものにする重要なターニングポイントとなりました。

育ての親バンガは生きてるという噂

バモラの過去を語る上で欠かせない重要人物が、育ての親である「バンガ」です。

回想シーンでは、バモラを地球へ逃がすために自らは故郷の星に残り、敵に立ち向かうという自己犠牲的な別れが描かれ、多くの読者は彼女が死亡したものと考えていました。

しかし、その後の物語で、バンガは生きていることが判明しています。

この事実は、単行本14巻の第120話で明らかになりました。

バンガが生き延びることができたのには、皮肉な理由があります。

バモラが地球という新たなワープ先へ転移したことで、侵略者「深淵の者」たちの主要な興味と攻撃対象が地球へとシフトしたのです。

これにより、バンガたちが残された故郷の惑星への攻撃の手が緩みました。

さらに、侵略の要であった兵器生産母艦「ビッグママ」は、バンガが奪取した怪獣スーツによって既に破壊されていました。

戦力が弱まった深淵の者たちに対し、バンガをはじめとする生き残りのシュメール人たちは反撃を開始。

ついに彼らの宇宙船を奪い取り、故郷の星から脱出することに成功します。

そして、第120話のラストでは、バンガたちがその宇宙船に乗り、バモラがいるであろう「イデア(地球)」を目指して宇宙を旅している姿が描かれました。

この展開は、バモラが孤独な亡命者ではなく、いつか育ての親と再会できるかもしれないという大きな希望を読者に与えました。

今後の物語で、バンガとバモラが地球で再会する日は来るのか。

それは『ダンダダン』の物語における、最も注目される伏線の一つとなっています。

ウルトラマンオマージュはゴモラ以外にも?

前述の通り、『ダンダダン』はバモラの元ネタであるゴモラだけでなく、作品の至る所にウルトラマンシリーズをはじめとする特撮作品への愛に満ちたオマージュが散りばめられています。

これは、作者の龍幸伸先生が、ウルトラマンの怪獣デザインの父とも言えるデザイナー、成田亨氏を深く尊敬していることに起因します。

先生は、その独創的で芸術的なデザインを現代の漫画表現に落とし込み、新たな魅力を生み出しているのです。

作中に見られる具体的なオマージュの例をいくつかご紹介します。

セルポ星人

最初に登場する宇宙人であるセルポ星人は、複数のウルトラ怪獣のデザインが組み合わさっています。

白黒の幾何学的な模様を持つ本体は「三面怪人ダダ」を、七三分けのような頭部の形状は「放浪宇宙人ペガッサ星人」を彷彿とさせます。

フラットウッズモンスター

アメリカの有名なUMAであるフラットウッズモンスターは、なぜか作中で「大漁」と書かれた化粧まわしを締めた力士の姿で登場します。

このキャラクターとの戦闘シーンでは、画面が意図的に白黒になる演出が用いられました。

これは、昭和41年に放送が開始された初代『ウルトラマン』が、当初白黒放送だったことへのオマージュと考えられます。

アニメのオープニング映像

アニメ版のオープニング映像も、特撮ファンなら思わず反応してしまう演出が満載です。

特に、登場する怪異たちがカラフルな背景の前で影絵のように動くシーンは、初代『ウルトラマン』のオープニング構成を強く意識した作りになっています。

これらのオマージュは、知っている世代には懐かしさと発見の喜びを、知らない世代には斬新でクールなデザインとして映ります。

世代を超えて楽しめる懐の深さこそ、『ダンダダン』が持つ大きな魅力の一つなのです。

バルタン星人に似た宇宙人も登場?

はい、その通りです。

『ダンダダン』には、ウルトラマンシリーズで最も有名と言っても過言ではない「宇宙忍者バルタン星人」にそっくりな宇宙人が登場します。

その正体は、シャコのような特徴を持つ「シャコ星人(ドーバーデーモン)」が、セルポ星人によって強制的にパワーアップさせられた姿です。

シャコ星人は本来、高い戦闘能力を持ちながらも、セルポ星人に逆らえない「ギグワーカー(労働者)」としてこき使われている、どこか哀愁漂うキャラクターでした。

物語の中で、彼はセルポ星人から「24時間戦えますか」という懐かしいCMソングのフレーズと共に、栄養ドリンクのような液体を注入されます。

このドーピングによって一時的に強化されたシャコ星人の姿は、まさにバルタン星人そのものでした。

バルタン星人との共通点

  • 巨大なハサミ: 両腕が、バルタン星人の象徴である巨大なハサミ状の武器に変化しています。
  • 頭部の形状: V字に切れ込みが入ったような頭部のデザインも、バルタン星人を強く意識したものです。
  • 分身能力の示唆: 直接は見せませんでしたが、バルタン星人が得意とする分身能力を彷彿とさせるような素早い動きを見せました。

もちろん、バルタン星人の特徴的な「フォッフォッフォッ」という鳴き声を発することはありませんでしたが、そのビジュアルは誰が見ても元ネタが分かる、非常に大胆なオマージュです。

このように、特定の有名キャラクターのデザインを色濃く反映させた敵を登場させる遊び心も、『ダンダダン』が多くのファンから愛される理由の一つと言えるでしょう。

まとめ:ダンダダン ゴモラ(バモラ)の魅力と謎を再確認

  • バモラは「シュメール人」という宇宙人の生き残りである
  • 名前やデザインはウルトラ怪獣「ゴモラ」が元ネタである
  • 初登場は単行本8巻第64話からである
  • 強大な怪獣スーツと中身の少女とのギャップがかわいいと人気が高い
  • オカルンへの求婚は育ての親の言葉を純粋に実行したためである
  • 一度は瀕死の重傷を負うが死亡しておらず復活を遂げている
  • 育ての親バンガも生存しており地球を目指している
  • スーツは巨大化・透明化・変身など多彩な能力を持つ
  • 作者の特撮愛が反映されウルトラマンオマージュが豊富である
  • シャコ星人の強化形態はバルタン星人に酷似している
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次